愛媛県、全避難所に無線LAN ソフトバンク系と協定
愛媛県は南海トラフ巨大地震など大規模災害に備え、避難所などへの公衆無線LANの整備でソフトバンクモバイルと協定を結んだ。同社が今年度中に、避難所に予定している体育館など約1500カ所に無線LANの「Wi-Fi」の設備を設置する。大規模災害時には同社のユーザーに限らず無料開放し、避難者が各種情報の取得や連絡をしやすくする。
Wi-Fiの設備は県内20市町が指定するすべての避難所に設置する。費用は同社が負担する。災害時に対応拠点となる県庁や市町の庁舎にも設ける。
日常は同社の契約者がスマホなどからインターネットに接続する際に使う。大規模災害時には他の通信事業者の契約者もこのWi-Fi設備を経由してネットに接続できるようにする。各自治体はWi-Fi設備の設置に伴う施設使用料と電気料金を免除する。
今回の協定で県内すべての避難所でネット接続の環境が整う。ただ、災害により同社の通信網が寸断される可能性がある。そのため、愛媛県は他の通信事業者にも同様の協力を呼びかけていく。