桧山外野手が引退試合 5番・右翼で3打数無安打
プロ野球阪神で実働22年の球団最長記録を持つ桧山進次郎外野手(44)が5日、兵庫県西宮市の甲子園球場で引退試合として行われた巨人戦に「5番・右翼」で昨年5月27日以来の先発で出場し、3打数無安打だった。
今季最多の観衆4万7046人が詰め掛けた中、長男が投手、次男が捕手を務めた始球式では左打席に立った。試合の打撃結果は左飛、右飛、一ゴロで八回の守備からベンチに退いた。
試合後のセレモニーでは「小さい頃から兄の背中を追い、今までやってこられたのも丈夫な体に生んでくれた両親のおかげ。代打桧山がコールされたときの地響きのような声援は一生忘れない。本当に僕は幸せ者だった」とあいさつした。巨人の阿部慎之助捕手、同僚の鳥谷敬内野手らに花束を贈られ、チームメートには8度胴上げされた。
試合は阪神が4-3で逆転勝ちした。
桧山外野手は1992年に京都・平安高(現龍谷大平安高)―東洋大からドラフト4位で阪神入り。2003、05年のリーグ優勝に主力で貢献。06年から代打の切り札として活躍し、9月7日に現役引退を表明した。〔共同〕