中村長崎県知事、再選へ出馬表明
長崎県の中村法道知事(62)は21日、県議会本会議で任期満了に伴う来年2月の知事選に立候補する意向を表明した。中村氏は2010年の前回知事選で無所属で立候補し初当選。再選を目指す。県議会で「国営諫早湾干拓事業の開門問題など多くの課題がある。こうした残った課題を新たな(県政の)エネルギーにしたい」と述べた。
長崎県知事選は2月2日投開票で、出馬を明らかにしたのは中村知事が初めて。共産党も推薦候補の人選を進めている。
議会後、中村知事は記者会見を開き「1期目は農漁業の推進や経済、子育て、アジアとの友好など多くの種をまいた。これらを県民所得向上など着実な成果に結びつけたい」と抱負を語った。また、県内人口の減少が進んでいることを踏まえ、社会保障の充実に取り組む方針を明らかにした。
次期知事選を巡っては、県内経済界や農業団体が立候補を中村知事に要請していたが、諫早湾干拓地の開門調査を巡る長崎地裁の仮処分決定などへの対応を理由に態度を保留していた。