府警、最大級の闇賭博場を摘発 弘道会の資金源か
大阪府警捜査4課などは6日、闇賭博場「福助」=大阪市西成区萩之茶屋3=を家宅捜索し、モーターボート競走法違反容疑などで従業員と客ら計10人を現行犯逮捕した。同課は、暴力団山口組トップの出身母体である弘道会(名古屋市)の資金源とみており、売上金とみられる約350万円も押収した。
同課によると、福助は国内最大規模の闇賭博場。解錠要求に応じなかったため、警告の上、鉄製ドアを爆破して約300人の捜査員が踏み込んだという。同課は、福助が入居するビルの所有者で弘道会傘下の米川組組員ら4人も逮捕する方針。
現行犯逮捕されたのは、従業員7人と客3人。逮捕容疑は6日午後2時10分ごろ、福助の店内で競艇や競輪のレースで客に勝敗を予想させ、ノミ行為をした疑い。
同課によると、福助は通称ドームと呼ばれており、1998年ごろに開場。約300人の収容が可能という。売り上げは1日最大500万円程度あるとみられ、同課は弘道会の資金源になっているとみて、裏付け捜査を進める。
近くにいた男性は「生活保護の余った金でよく遊んでいる」と話す。別の男性(58)は「競艇や競馬が開かれる日は客が売り場の中に入りきれず、200~300人が周辺にあふれることもある」と話していた。