天皇陛下訪韓なら「心から謝罪を」 韓国大統領
【ソウル=島谷英明】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は14日、天皇陛下の訪韓に関して、「(日本の植民地支配からの)独立運動をして亡くなった方々を訪ねて心から謝罪するならば来なさいと(日本側に)言った」と述べた。韓国忠清北道で同日開かれた教師らとのワークショップでの発言として韓国メディアが一斉に報じた。
李大統領は10日に竹島(韓国名・独島=トクト)を訪問。15日の日本の植民地支配からの独立記念日を前に、従軍慰安婦問題の解決に消極的な日本への強い反発姿勢を改めて示した。
李大統領は竹島訪問の所感を尋ねる質問に答える中で天皇陛下の訪韓に言及し、「痛惜の念という単語ひとつで訪ねてくるなら(訪韓は)必要ない」と言明。明確な謝罪を求める考えを示した。
そのうえで「日本が加害者と被害者の立場をよく理解していないので悟ってもらおうとしている」と述べ、竹島訪問など最近の日本に対する一連の厳しい姿勢は歴史問題に対する日本の取り組み方への不満の表明であることを鮮明にした。