北朝鮮、正恩氏が葬儀委2位 趙氏が死去
【ソウル=島谷英明】北朝鮮の朝鮮中央通信が報じた北朝鮮軍のナンバー2で朝鮮労働党の趙明禄(チョ・ミョンロク)政治局常務委員の葬儀委員会の構成で、金正日総書記に次ぐ2番目に後継者の正恩(ジョンウン)氏が名を連ねた。朝鮮通信(東京)が伝えた。正恩氏は党内序列は6位とみられているが、事実上ナンバー2であることを印象付けた。
趙明禄氏は6日、心臓病で死去した。82歳だった。葬儀は「国葬」として10日に行う。葬儀委員会委員長は金正日総書記が務める。
趙明禄氏は空軍司令官などを経て1998年に国防委員会第1副委員長に就任し、軍を最優先とする政治路線「先軍政治」を支えた。2000年10月には総書記の特使として訪米、クリントン大統領(当時)らと会談した。近年は健康悪化が伝えられていた。