危機管理監と情報官が交代 人事前倒しで北朝鮮対応強化
政府は27日、伊藤哲朗内閣危機管理監の後任に米村敏朗元警視総監、植松信一内閣情報官の後任に北村滋警察庁総括審議官を充てた。いずれも首相官邸の情報収集・危機管理の中核ポスト。当初は警察庁人事に合わせ、通常国会召集前の来年1月に発令する予定だったが、北朝鮮の金正日総書記死去を受け、体制強化の名目で前倒しした。
退任する2氏は当面、内閣官房参与を務め「危機管理、情報収集体制が手薄となる年末年始への対応に万全を期す」(藤村修官房長官)。ただ、異例の時期の人事には「金総書記死去や原子力発電所事故の対応を巡る責任を取らされたのでは」との見方も出た。