震災10会議で議事録なし ずさんな文書管理
政府は27日午前、緊急災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)など東日本大震災関連の15会議のうち10会議で議事録を作成していなかったと発表した。緊急災害対策本部と原子力災害対策本部、被災者生活支援チーム(旧被災者生活支援特別対策本部)は議事録だけでなく議事概要もなかった。
岡田克也副総理が閣議後の記者会見で明らかにした。「2月中をメドに事後的に記録を作るよう閣僚懇談会で閣僚に要請した」と述べた。政府のずさんな文書管理が浮き彫りになるとともに、未曽有の災害を踏まえた体制づくりで参考になるはずの議事録の欠如は今後の災害対策にも影響する。
15会議中、議事録、議事概要の両方ともないのが3会議。政府・東京電力統合対策室(旧・福島原子力発電所事故対策統合本部)と、電力需給に関する検討会合(旧・電力需給緊急対策本部)の2会議は議事録はなく、議事概要も一部作成していただけだった。原発事故経済被害対応チームなど5会議は議事概要はつくっていた。
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