民主新代表、海江田氏選出へ 午後に両院議員総会
民主党は25日午後に都内のホテルで両院議員総会を開き、野田佳彦代表(首相)に代わる新代表を選ぶ。馬淵澄夫政調会長代理と海江田万里元経済産業相の一騎打ちの構図で、細野豪志政調会長らの支持を得る海江田氏が党所属国会議員145人の過半数を固めて選出される見通しだ。海江田氏は新代表に選出されれば、ただちに党人事に着手。幹事長に細野氏を起用する案が出ている。
代表選は25日午前に告示され、馬淵、海江田両氏が立候補を届け出た。馬淵氏は衆院議員会館前で記者団に「党再生を目指す覚悟と決意をもって臨みたい」と強調。海江田氏は「民主党の厳しい状況を立て直さないといけない。重い責任を感じている」と訴えた。
海江田氏は所属議員の6割を占める参院議員のほか旧民社党グループ、赤松広隆元農相を支持するグループ、大畠章宏元経済産業相のグループなどを中心に党内の幅広い支持を集めている。馬淵氏は野田首相のグループや前原誠司国家戦略相のグループの一部の支持に加え、態度を決めていない議員の取り込みに全力を挙げる。
代表選は衆院選惨敗の責任をとって野田首相が代表を引責辞任することを表明したことに伴い実施する。党分裂に続き惨敗した衆院選の結果を踏まえ、来夏の参院選に向けた党の再建策などが問われる。党大会に代わる両院議員総会では党所属議員145人(衆院57人、参院88人)が投票し、過半数を得た候補が新代表となる。