臨時国会29日召集伝達を先送り 野党欠席で
藤村修官房長官は24日、臨時国会を今月29日に召集する政府方針を衆院議院運営委員会の理事会に伝える予定だったが、先送りした。自民、公明両党など野党が民主党の国会運営に反発して理事会を欠席したためだ。政府・与党は25日の衆参議運委理事会で伝える予定だが、与野党の溝は深く、召集前から対決色が強まっている。
政府は臨時国会の召集に先立ち、衆参議運委理事会に召集日を伝えるのが慣例となっている。ところが自公両党は「野田佳彦首相は衆院解散の時期を示さない」などと反発した。先の通常国会で可決した首相問責決議に対する政府の対応も求めている。「国民の生活が第一」などほかの野党も民主党に円滑な国会運営を求めて欠席した。政府・与党は野党不在のまま召集日を伝えれば、反発が強まりかねないと判断した。
民主党の山井和則国会対策委員長は24日「理事会に野党が出てこなかったのは残念。25日は全野党に出席してもらい、29日召集を決めたい」と国会内で記者団に述べた。