石破氏、TPP交渉「参加を」 自民内の意見割れる
自民党の石破茂前政調会長は5日、都内で講演しTPP交渉について「参加しない選択はあり得ない」と強調した。「気に入らなければ国会で承認しなければいい」とも語った。自民党は4日の外交・経済連携調査会(高村正彦会長)で、APEC首脳会議での参加表明に反対する見解をまとめており、党内での意見の隔たりが浮き彫りになった。
同党の谷垣禎一総裁は5日、TPP交渉参加問題に関し、関税撤廃で打撃を受ける農業への支援策などを求める国会決議を検討する考えを示した。仙台市で開いた東日本大震災被災者との会合で「農業対策をきちんと取るよう国会で決議しなければならない。とにかくTPPに入るというのはいかにも乱暴だ」と指摘した。