野田首相・谷垣自民総裁が極秘会談 2月25日
消費増税で打開探る
野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁が2月25日に都内で会談していたことが1日、分かった。関係者が明らかにした。消費増税を含む社会保障と税の一体改革を巡る与野党協議のあり方を協議したもよう。消費増税関連法案の今国会成立と引き換えに衆院解散・総選挙を実施する「話し合い解散」について意見交換したとの見方も出ている。
首相は2月25日昼、都内のホテルの日本料理店で藤村修官房長官と約1時間会談した。この際、谷垣氏と会っていた。野田政権発足後、両者が党首会談など公式の場以外で会うのは初めて。
藤村長官は1日午前の記者会見で2人の会談を否定したものの、「一般論として政党の代表者同士が最終的に党首会談をして様々なチャンネルで会談することはあっていい」と述べた。「両者の方向性は大きく違っていない。社会保障と税の一体改革について与野党で協議してほしい」と語った。
首相は民主党内の反対論があっても消費増税関連法案を3月末までに閣議決定し、国会提出する方針。同法案の今国会成立には自民、公明両党の協力が必要だが、協議入りのめども立たない状況が続いている。谷垣氏との会談にはトップ同士の意見交換で局面打開を探る狙いがあったとみられる。