宇都宮氏、都知事選に出馬表明 脱原発・反貧困掲げる
日本弁護士連合会前会長の宇都宮健児氏(65)は9日、東京都内で記者会見し、12月の都知事選に無所属で立候補すると正式に表明した。脱原発と反貧困を主な政策に掲げ「人にやさしい東京を実現したい」と訴えた。
宇都宮氏は石原都政を「弱者を切り捨てて格差を広げた」と批判。石原氏が力を入れた2020年五輪招致や築地市場移転、新銀行東京の扱いなどは「都民の声を聞きながら判断する」と、見直しの可能性に言及した。「憲法の基本原理を変える憲法改正にも反対」と述べた。
脱原発を掲げる市民グループなどの支援を受けての出馬。共産党東京都委員会などでつくる「革新都政をつくる会」は9日の代表世話人会で、宇都宮氏の支持を確認した。
宇都宮氏は10年4月から2年間、日弁連会長を務め、ヤミ金融やオウム真理教事件の被害者救済などに取り組んだ。都知事選には前神奈川県知事の松沢成文氏(54)らが出馬を表明している。