警視庁、海保職員から聴取開始 尖閣映像流出で
沖縄県警と捜査本部設置へ
尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像が流出した問題で、警視庁捜査1課は9日、海上保安庁の職員に対する事情聴取を始めた。海保の内部調査の内容を確認するほか、映像の編集から配布、保管がどのように行われていたかを調べる方針。
また同日、沖縄県警と合同捜査本部を設置する方針も固めた。必要に応じて石垣海上保安部(沖縄県石垣市)などに東京から捜査員を派遣。検察当局とも連携して捜査を進める。
捜査1課は海上保安庁から国家公務員法(守秘義務)違反や不正アクセス禁止法違反などの容疑で刑事告発を受け、課内にあるハイテク犯罪の専門部署を中心に捜査にあたることを決めている。9日以降、海上保安庁がすでに実施した職員への聞き取りや資料の押収状況など、内部調査の内容について同庁本部の担当者から聴く。