都知事選出馬表明の松沢氏、新銀行東京の清算を明言
前神奈川県知事の松沢成文氏(54)は8日、東京都庁で記者会見し、石原慎太郎氏の辞職に伴う12月の都知事選への立候補を正式に表明した。「東京から日本を変える」と出馬理由を語った。
会見で、松沢氏は公約として新銀行東京は「石原都政の負の遺産」として、清算を明言。2020年五輪招致は「必ず実現させたい」と訴えた。松沢氏は石原氏を「カリスマ性のある大きな政治家」と評価しつつも、「(都政に関しては)失敗も多かった」などと随所で批判した。
松沢氏は昨年3月、当初引退を表明した石原氏の後継候補という含みで、同4月の都知事選への立候補を表明したが、石原氏の4選出馬で告示前に断念した経緯がある。
今回の出馬に関し「石原氏とは一切話をしていない。今回は(選挙戦から)降りることは絶対にない」と断言。また猪瀬直樹副知事(65)が同氏に後継指名された点には「後継を決める選挙ではない」と述べた。
政党との連携については「無所属で戦う。政策に賛同し、応援してくれるところの支援を受けたい」と述べるのにとどまった。