シリコーンで指紋偽造、日本密入国手助け 韓国警察、男ら逮捕
【ソウル=共同】ソウル地方警察庁は7日までに、シリコーンを使って指紋を偽造し、日本への不法入国を手助けしたとして、旅券法違反などの疑いで韓国人の男(43)を逮捕したと発表した。また、偽造にかかわったとされ、中国に逃走した男2人を指名手配するとともに、偽造の依頼や紹介などをしたとされる男女17人を摘発した。
同庁によると、逮捕された男らは、不法滞在などで日本から強制退去させられた韓国人の男女13人に他人の指紋をかたどったシリコーンを渡し、計約2億ウォン(約1600万円)を受け取った疑い。シリコーンを人さし指に張り付ける方法で、13人のうち8人が羽田空港や青森空港などで実際に日本へ不法入国していた。
男らはパスポートの偽造をしていたが、日本が2007年11月から入国審査で16歳以上の外国人からの指紋採取を義務付けたことから、シリコーンを使って指紋を偽造するようになったという。