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マスターズ連覇逃す スピース襲った「魔の12番」

米ゴルフウイーク誌記者 ジム・マッケイブ

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グリーンジャケットを着られるのは毎年、たった一人だけだ。しかし例年、実際には勝てなかったとしても、どこかジャケットの一部を手にするような、小さな勝利を飾る選手がいる。今年の場合、それは日本の松山英樹ではなかったか。

3ホールで6つもスコア落とす

フィル・ミケルソン、リッキー・ファウラー(ともに米国)といった人気と実力を兼ね備えた選手らでさえ決勝に進めなかった。優勝候補の一人とみられていたロリー・マキロイ(英国)も3日目をジョーダン・スピース(米国)と最終組で回り話題となったが、早々に脱落するなか、松山は初日から3日目まで「71-72-72」で回り、彼だけが唯一、オーバーパーをたたかないという安定したゴルフを続け、最終日を単独首位のスピースに2打差の3位で迎えた。

今回のマスターズ・トーナメントは相変わらずの高速グリーン、強い風を考えれば、2打差などあってないようなもの。実際スピースは最終日、6番から4連続バーディーを奪って2位に5打差をつけたものの、12番(パー3)で痛恨の「7」をたたいた。10~12番の3ホールで6つもスコアを落としている。その状況は後ほど触れるとして、昨季、メジャー大会2勝を挙げた彼ですら、そういう状況だったのだ。

松山も最終日前半、4番(パー3)からボギー、ボギー、ダブルボギーと崩れると、優勝争いから脱落。ただ、普通ならこれでテレビ画面から消えるところなのに、7番以降は3バーディー、ノーボギーと盛り返す。あの粘りには目を見張るものがあり、彼はギリギリのところで踏みとどまる精神力の強さを見せた。

7位タイで終えた松山はこれで、2年連続トップ10入り(昨季単独5位)を果たしたことになる。マスターズは今年が5度目の挑戦だったが、確実に優勝に近づいている印象だ。松山の場合、安定しているのはマスターズだけではなく、メジャー大会では今回で8大会連続決勝進出ということになる。そもそも、メジャー大会に過去13回出場しているが、予選落ちしたのは1回だけなのである。

松山、悔しさが今後のバネになる

彼は今回、ホールアウトした後、粘った満足感ではなく、優勝争いに加わるようなプレーができなかったことを何より悔やんでいた。アイアンの精度に納得がいかず、「自分にあきれている」と話すなど、確かに18番では天を仰ぐようなしぐさもあったが、おそらく今後、その悔しさがバネになる。

ちなみに過去、マスターズをわかせた選手らも屈辱を力に変えた。マスターズ史上最多の6勝を挙げているジャック・ニクラウスは5度目の挑戦で頂点に立ち、通算4勝のアーノルド・パーマー(ともに米国)は4度目、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)は5度目、ニック・ファルド(英国)、タイガー・ウッズ(米国)は3度目と、それぞれ打ちのめされてきたのだ。

松山は今回のマスターズで何を感じ、何を得たのか。いずれにしてもそれらは、メジャー制覇を狙うための大きな財産となるのかもしれない。

さて、そうした松山のプレーが際立ったのは今回、立て直すチャンスを逸し、脱落していく選手が後を絶たなかったからでもあるが、今回は信じられないことが多々あった。

マキロイ、最終日は出入り激しく

メジャーで通算4勝を挙げているアーニー・エルス(南ア)は初日の1番(パー4)で6パット。全くタッチが合わず、ボールがカップを越えていく。最後はタップインしようとしたもののカップに嫌われ、わずか1ホールで5オーバーとなった。マキロイもスピースと回った3日目はバーディーを奪えず、5オーバー。最終日には7つのバーディーを奪ったものの、6オーバーと出入りが激しかった。

そして冒頭で触れたスピース。連続ボギーで迎えた12番(155ヤード)では9アイアンを手にフェードで攻めたが、ショート。ボールはグリーンの手前で跳ねると、そのまま手前の池に転がり落ちた。

その場面をスピースは「今週、フェードではミスが多かった」と振り返っている。

「ドローの方が、感触が良かった。フェードで打つと、あんな感じになることが多かった」

スピースはその後、ピンまで約80ヤードのドロップゾーンへ。ただ、ここでも信じられないことが起こる。昨季のフェデックスカップを制し、年間チャンピオンとなった彼がダフったのである。ボールは再び池へ。グリーンを大きくショートすると、スピースはぼうぜんとしていた。

「あの2つ目のミスは、何が起こったのかわからない。ただ、ざっくりいってしまった」

さらに打ち直しの5打目はグリーンを超えて奥のバンカーに。彼でさえ、ショートさせて、池に入れたくないという心理が働いたか。

スピース「普通の人と同じだ」

結局このホールのスコアは「7」。スピース自身「普通の人と同じだ」とあきれたが、難易度の高いホールではあった。1996年には優勝争いをしていたグレッグ・ノーマンがやはりこのホールの池に入れて、脱落した。59年のマスターズではアーノルド・パーマーがやはり池を越えられず、2連覇を逃した。マスターズで2勝を挙げているバッバ・ワトソン(米国)は2013年にここで「10」をたたいている。結局、最終日の12番の平均スコアは3.368で、2番目に難易度が高かった。

スピースはその後、13、15番(ともにパー5)でバーディーを奪って追いすがる。だが、17番でボギーをたたくと、連覇の夢はついえた。

表彰式では勝ったダニー・ウィレット(英国)にグリーンジャケットを着せたスピース。日が暮れかかったオーガスタで彼が浮かべた複雑な表情は、夕闇に溶け込んでしまいそうなほど暗かった。

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