息を吹き返す国産の型枠用合板 背景に海外の環境規制
ビル建設などのコンクリート打設に活躍するのが型枠用合板だ。高度成長期には安いという理由で、東南アジア諸国産のラワン材など南洋材と呼ばれる輸入丸太がもっぱら原料として使われたが、木材伐採が環境に悪影響を及ぼすとして伐採が規制され、マレーシア製などの輸入価格も上昇した。円安・ドル高傾向も重なり、一度は市場から姿を消した国産の型枠用合板が息を吹き返している。卸価格は国産のほうが安くなり、市場環境が様変...
モノやサービスの値段にまつわる「なぜ?」を様々な角度から掘り下げる連載。商品の種目ごとに細かく担当を受け持つ日経記者が、その担当の商品・サービスの値段の変化がなぜ起きたのか、日本だけでなく世界のトレンドまで鋭く切り込みます。