わがままなひとり暮らし 永井荷風の日記をたどる
NIKKEI The STYLE
わがままなひとり暮らしを貫いた作家、永井荷風は、37歳から79歳の死の直前まで日記の名作「断腸亭日乗」を書き続けた。日記をたどると、豊かな孤独を究めながら、社会の行方にも鋭い観察眼を注いでいたことが分かる。現代は1人世帯が全世帯の3分の1を超える「おひとりさまの時代」。孤立した単身者が増え、社会全体の問題解決能力は低下しがちだ。今こそ、ひとり暮らしの達人の日記をバイブルにしたい。
散歩で養った鋭い観察眼
日経独自の視点で、ファッション、グルメ、アート、カルチャー、旅など上質感のあるテーマをカバー。写真を大胆に使った美しいビジュアルで、読者の知的好奇心を刺激します。