検察庁法改正に抗議ツイート 野党、著名人ら380万超
SNS(交流サイト)のツイッター上で9~10日にかけ、検察庁法改正に抗議意思を示す市民や野党議員、著名人のツイートが相次ぎ、一時約380万以上を記録した。検察官の定年を延長する検察庁法の改正部分を含んだ国家公務員法改正案を巡っては、検察庁の独立性がゆがめられかねないと懸念する声が出ている。
ツイートが相次いでいるのは「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿。ツイート数は、その時点で注目された投稿の傾向を示しており、このハッシュタグは10日、ツイッターのトレンドワードで国内上位に入った。女優の小泉今日子さんや、作家のメンタリストDaiGoさん、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん本人とみられる投稿もあった。
投稿では「安倍政治の横暴だ」「三権分立が壊される」などの意見が続出している。立憲民主党の枝野幸男代表は、新型コロナウイルス対応に集中すべき時に審議を強行しようとしているとの観点から「火事場泥棒そのものだ」と安倍政権を批判した。
また共産党の志位和夫委員長は「検察の人事に内閣が介入できるようになれば、日本は法治国家と言えなくなる」、社民党の福島瑞穂党首は「検察官の独立と法の支配を守れ」と訴えた。
〔共同〕