さいたま市、分散登校中止 緊急事態宣言受け
さいたま市は7日、緊急事態宣言を受け、10日から実施するとしていた分散登校を中止すると発表した。5月6日までの臨時休校は継続する。同市教育委員会の細田真由美教育長は「潮目が変わった。苦渋の決断だが、やむなく中止する」と話した。保護者の勤務などで預け先がない小学生は学校で受け入れる。保育園や放課後児童クラブは開園を続ける。
同市は3日、学習機会の確保やストレス解消の観点から、児童生徒を3グループに分けて分散登校を実施すると発表していた。休校中は担任が電話で子どもたちの様子を聞くなどする。未履修分に関しては「(夏休みなど)長期休業の短縮や土曜日を活用して、3~4月の内容をフォローする」(細田教育長)とした。
7日以降の入学式も中止し、事務手続きのみ実施する。児童生徒が運動する機会を確保するため、9日から5月6日まで市立学校の校庭は開放する。これまで開校するとしていた特別支援学校2校も5月6日まで臨時休校とする。
同日記者会見を開いたさいたま市の清水勇人市長は緊急事態宣言を受け「改めてできる限り外出しないことを要請したい」と話した。医療体制については「医療崩壊を招かないよう受け入れ体制の拡充など、県などと連携する」とした。新型コロナウイルスに関する専用ダイヤルを設置して相談を受け付けることも表明した。
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