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緊急事態宣言、一夜明けた街の姿 昼までのドキュメント

(更新)
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新型コロナウイルスの感染爆発を防ぐため、政府が7日に東京など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令した。ただ、7日時点で7都府県とも施設の休業要請は出さなかった。一夜明けた8日、街には発令前と変わらぬ姿もみられた。

午後1時半 横浜市

横浜赤レンガ倉庫は周辺では、カップルや家族などが楽しむ姿が多く見られた。陽光を受けて元気よく花が咲く庭園前で、半袖姿の女性(28)は生後4ヶ月の子供を乗せたベビーカーを引きながら、夫(28)と散歩。夫婦は近所に住んでおり、女性は「普段は観光客でごった返しているので、人が少なくなりそうな今日を狙って来た」

午後1時20分 東京・池袋

少し遅めの昼食の注文が舞い込んでいるのか、宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員らの自転車があちこちで行き交っていた。池袋エリアで半年間、配達員をしている男性(48)は「注文する人は間違いなく増えているだろうけど、想像していたほどは忙しくない。新型コロナウイルスの影響を見込んで、新しく配達員になった人が増えたのかもしれない」と語った。

午後1時過ぎ 福岡

気温が20度近く上がり、桜と菜の花が満開の舞鶴公園で散策する人たちも。

午後1時過ぎ さいたま市

市立与野本町小学校で入学式があり、約90人の新入生が元気よく体育館に入場した。校長挨拶や担任紹介を手短に済ませ、15分ほどで終わった。

保護者は席の下に用意された教科書や配布物の入った袋を持ち、3つの出口から分かれて退場した。新入生1人につき保護者の参加は1人までで、体育館の外で待つ家族もいた。次男の入学を見守った40代女性は「子どもにとっては大切な区切り。開いてくれただけありがたい」。ただ3月からの休校は今後も続き「明日からまた家で過ごさなければいけない。子どもの体力が落ちていってしまうのが不安」と話した。

午後1時すぎ 東京・港区

JR田町駅近くの商店街は、昼食をとる店を探す会社員らでにぎわっていた。

午後1時すぎ 羽田空港

羽田空港では人がまばらだった。緊急事態宣言の対象となる7都府県から地方への移動を控えるよう求められているが、東京都外に出る人も。北海道函館市の実家に向かう都内の整体師(29)は「都内では客もほとんどいなくなり、感染も怖い。宣言の出ていない地域で営業するつもりだ」と話した。

午後1時 神戸市中央区

12自治体で構成する関西広域連合は新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、連合長を務める兵庫県の井戸敏三知事、大阪府の吉村洋文知事らが出席。自治体の今後の連携対応について、テレビ会議を始めた。

午後0時半すぎ 横浜中華街

「割引してますよ。いかがですか」。お昼時の横浜中華街(横浜市)では、一部の店舗は営業を続けていた。近くに住むウェブデザイン業の女性(37)は「こんなにガラガラなのは初めて見た。歩きやすくていいけど、ちょっと寂しいかな」と話す。在宅勤務中で、母と娘(3)と一緒に昼食を買いに来た。「感染のリスクがあるので店内では食べたくない。肉まんをテークアウトする予定」という。

午後0時半 千葉県庁

千葉県の森田健作知事は全国知事会の緊急対策本部や西村康稔経済財政・再生相らとのテレビ会議を終えて「現段階では業種を指定した休業要請はしない」と記者団に述べた。会議では休業要請には補償が必要との話が出たという。

午後0時20分 東京・台東

東京の下町、谷根千(谷中・根津・千駄木)エリアの飲食店約10店が共同で運営する宅配便が発足し、8日は平日では初めて配達を受け付けた。焼き鳥やパン、ジェラートなど地元の店が宅配メニューを考え、閉店中のカフェの店員が自転車で届ける。地域の高齢者にも活用してもらおうと、チラシを配布して取り組みを伝えている。スタッフの女性(27)は「街のためにできることを考えたい」と話した。

午後0時15分 東京都八王子市の高尾山

行楽日和にもかかわらず、高尾山のケーブルカー乗り場は閑散としていた。土産物店の店主(76)は「50年以上ここに立ち続けているが、こんなに人が少ないのは初めて」と肩を落とした。

正午すぎ 東京・原宿

神宮前交差点には、大画面モニターで東京都の小池百合子知事が感染症予防の徹底を訴える映像が流れた。若者が集まってクラスター(感染者の集団)を生み出さないようにするためだ。

「ラフォーレ原宿」など近くの商業施設が軒並み休業していることもあり、足早に通り過ぎる姿が目立った。

正午過ぎ 東京・杉並

年度初めの住所変更などで多くの人が訪れる役所では社会的距離を保つ取り組みが始まっている。杉並区役所では感染対策のため、普段はコンサートや展示などで使うロビーに待合用の椅子を間隔を空けて臨時で並べている。繁忙期に入る3月末に始めた。待合時間を短くできるよう、混雑状況をインターネット上で確認できるサービスも積極的に案内する。同区在住の女性(70)は「しっかり対策していて安心。もし感染者が出て公共の施設が閉まれば困ってしまう」と話した

正午 東京・有楽町

キッチンカーが並ぶ東京国際フォーラムの広場はランチタイムに入っても人の姿はまばら。店主のひとりは「赤字続きだが買いに来てくれる方がいるなら開け続けないといけない」。資金繰りが苦しくなり一時休業している同業者もいるという。

ステーキ弁当を買った銀行員の男性(34)は「ここで買う弁当が今のご時世で唯一の癒し。僕たちも支えてもらってるし、キッチンカーの皆さんを支えたい」と笑顔。「頑張ってね」「明日も来るよ」と店主に声をかける姿もみられた。

午前11時50分 東京・新宿

8日からキャンパス内立ち入り禁止となった早稲田大学の周辺は学生たちもほとんど通りかかることがなくなっていた。正門も堅く閉じられ、門の向こうには人影もない。近くに住む大学4年の男子学生(21)は「昨日までは開いていた門が閉まってしまい、悲しいの一言。こんなことは在学中、一度もなかった」と話す。「2年間しかないゼミ活動もできず悔しい」と無念さを滲ませた。大学3年の男子学生(20)は「高い学費を払ってるので休みが長引きすぎていることには不満もある。少しでも資格試験の勉強をしたりして有意義に過ごしたい」と前を向いた。

午前11時半過ぎ 東京・秋葉原

東京・秋葉原では昼食時間が近づくと人通りが急に増えた。街頭モニターには緊急事態宣言の発令を伝えるニュースが流れた。

午前11時半過ぎ 大阪市役所

大阪市の松井一郎市長は、市役所5階の記者会見室で「外出は必要最低限に限定してほしい。罰則がないから従わないのではなく、自分のため、家族のために人との接触を避けてほしい」と市民に呼びかけた。

会見は感染防止対策として、出席する記者を1社1人に限定し、座席の間隔を空けて行われた。

午前11時半すぎ 東京・有楽町

ビックカメラ有楽町店に訪れた30代の男性会社員は「4月に名古屋から転勤で来たばかりなのに短縮営業ばかりで新生活の準備が進まない」とため息をついた。「電子レンジだけ買ってすぐ帰ります」。同店は緊急事態宣言前と同様の短縮営業を続けている。

午前11時半ごろ 横浜市西区

「もうひと工夫あってもいいんじゃないかな」。横浜市教育委員会の研修施設が入るビルでは、休校中の小中学生のための約520本の授業動画の完成に向け、マスク姿の教員らが急ピッチで打ち合わせやリハーサルを進めていた。会話の際はなるべく距離をとり、長時間は滞在しないようにしている。

市は完成した授業動画のネット配信をこの日から始めた。市内の公立小中学校は20日まで臨時休校となっているが、緊急事態宣言の発令で先行きは見通せない。山本朝彦・教職員育成課長は「学習のサポートツールとして役立ててもらえれば」と話した。

午前11時半前 東京・原宿

竹下通りではアパレルショップやクレープ屋など、普段は若者でにぎわう店のシャッターが閉まっている。行き来する人は少なく、店から漏れるBGMがかすかに響く。

いつもは行列が絶えないというタピオカドリンク店では、店員が手持ち無沙汰な様子。衣料品店の40代男性店員は「昨日まではこの時間も早めのランチや学生の買い物客でにぎわっていた。今日はぱったり」と驚いていた

午前11時すぎ 東京・新宿

新宿のあるカラオケ店では期間中、何度でもカラオケルームをテレワークで使える「テレワークパスポート」を発行している。午前11時の開店と同時に早速利用客が入店した。仕事目的なので、カラオケの利用はできない。店員によると、テレワーク目的の利用客は増えているという。

午前11時すぎ 東京・銀座

百貨店やブティックなどが軒並みシャッターを下ろし、8日からの臨時休業を知らせる張り紙をしていた。通りを行き交う人はまばらで、車通りも少なく街は静か。横浜市に住み銀座の職場に通勤する金融機関の男性会社員(60)は「休日の朝よりはるかに人が少なく、平日昼の光景とはとても思えない」と驚く。会社の指示で男性も9日から在宅勤務になるといい「横浜から通勤電車に乗るのは心配だったので、ほっとしている。ただ家で仕事をするのは生まれて初めてで、うまくいくかどうか…」と不安をのぞかせた。埼玉県川口市の大学4年の女子学生(21)は休講中の大学から私物を引き揚げた帰りに友人と銀座に立ち寄った。「久しぶりに会えたのでご飯だけでもと思っていたが、どこも営業してない。すぐ帰るつもり」と残念そうに話した。

午前11時 大阪・道頓堀

午前11時 東京・巣鴨

普段なら多くの人でにぎわう昼前の地蔵通り商店街(東京・豊島)。8日は「緊急事態宣言を考慮し、臨時休業します」などと貼り紙をしてシャッターを降ろす店も多かった。マスクを着用していない人の入店を断るとの掲示を出して営業する店もあった。

近くに住む女性(72)は商店街の薬局でマスクを購入し、「1週間以上、同じマスクを洗って使ってきたけど、ようやく新しいものが手に入った」と安堵する。高血圧で通院しているといい、「生きていくためには、家の中にずっといる訳にもいかない。感染しないようにうがい手洗いをしっかりやります」と話していた。

午前10時半 首相官邸

安倍晋三首相は8日午前、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため発令した緊急事態宣言について「たくさんの方が今日から自宅勤務に変えたと聞いている。協力に感謝申し上げたい」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

「協力があって初めて緊急事態宣言を脱出することが可能となる」とも強調した。「最低7割、極力8割、人との接触を減らしていただければ、必ずこの事態を乗り越えることができる」とあらためて訴えた。

午前10時半前 東京・千代田

神田明神にはマスクを着用した参拝者が次々に訪れた。西東京市に住む行政書士の男性(60)は今年初めての参拝。「新型コロナの影響でクライアントとも会えなくなり、仕事を広げていくのは難しくなってしまった。なんとか乗り越えられるようにと神頼みした」と話す。千葉県市川市に住む就職活動中の大学4年の男子学生(22)はスーツ姿で面接前に立ち寄った。「こんな状況でも就活はある。『コロナ世代』と言われて挫けそうな時もあるが、希望の会社に就職できるよう頑張りたい」と力を込めた。

午前10時過ぎ さいたま市

緊急事態宣言を受け、感染予防対策をした上で簡易な始業式を行う学校もある。さいたま市立与野本町小学校では感染予防のため、校庭で児童が一定の距離を保った状態で式に参加した。3年生の息子(8)に付き添い登校した母親(35)は、「子どもの生活リズムのためにもひとまず始業式が開かれて安心だが、塾に通っていないので今後1カ月勉強が不安。いつになったら元の暮らしに戻るのか…」と不安をにじませた。

午前10時すぎ 東京・渋谷

多くの商業施設が休業中の渋谷。駅前では「緊急事態宣言が出されました。不要不急の外出は控えましょう」と渋谷区の防災行政無線が響いた。

8年間渋谷で働くというカフェ店員の女性(27)は「ここ最近の渋谷は見慣れた街とは大違い。店もお客さんが全然来ない」と嘆く。この日は開店を普段より1時間遅らせ、9日からは休業になるかもしれないという。「早く終息して元通りに」と願っていた。

午前10時すぎ 東京・新宿

東京都庁に設置された「東京都緊急事態措置相談センター」では25人の職員が都民からの問い合わせに応対。「緊急事態宣言で暮らしは変わるのか」「休業になる施設は何なのか」など、ひっきりなしに電話が鳴っていた。設置した初日の7日は1500件の問い合わせがあった。

午前10時 神戸市東灘区

生活協同組合コープこうべ(神戸市)は大阪府や兵庫県の99店で、高齢者らが優先して買い物ができる専用時間を設けた。開店からの30分間で、当面の間継続する。

「コープこうべ シーア店」(神戸市東灘区)には午前10時の開店前に多くの高齢者らが列をつくった。訪れた主婦(84)は「ニュースを見て、いつもより早く来店した。混雑が緩和されて安心感がある」と喜んだ。65歳以上の人や障害のある人、妊産婦とその介助者らが優先して入店できる仕組みで、全国生協でも初めての試みという。

午前10時すぎ 東京・霞が関

1日当たり400件以上の裁判が開かれる東京地裁。緊急事態宣言を受けて大半の期日が取り消された影響で、普段は目につく裁判資料が入ったスーツケースを引く弁護士ら関係者、傍聴人の姿はほとんど見られない。

午前10時 千葉市

イオンは8日から7都府県の「イオンモール」などのショッピングセンター57施設のテナント部分で休業に入った。スーパー部分については営業を継続している。

「イオンモール 幕張新都心」のスーパー部分では買いだめ客などは見られず、売り場は落ち着いていた。一方、テナント部分はひっそり。スーパーとの境目に規制線が引かれ、警備員が巡回していた。

午前10時 東京・渋谷のハチ公

午前10時前 千葉県船橋市

地元のスーパーでは、開店時間を待つ客が行列を作った。1時間前から開店を待つ同市の主婦(73)は「人がたくさん来ると思って早く待つことにした」。前日に通常通り営業することを電話でお店に確認したといい、「買い占めが起こらないか心配」と話した。

午前10時前 東京・新宿

日本政策金融公庫新宿支店前には、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者らが融資の相談をするために列を作った。列に並んだフリーランスでプログラマーの男性(38)は、「コロナの影響で3月の仕事がキャンセルになり、緊急事態宣言が出たことで4月の仕事も危うい」と融資を求めて訪れた。融資制度についてはTwitterで知ったといい、「国の給付は条件もあるし、いつもらえるか分からない。なんとか生活するために、日々情報収集している」と語った。

午前9時35分 東京・新宿

駅前の喫煙所を利用していた近くで働く30代の男性会社員は「普段ほど人は密集していないが、できる限り周りと距離を取るように気を付けている」と話した。

午前9時半ごろ 大阪市

午前9時半 川崎市

「4/8(水)~当面の間 臨時休業」。商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」の入り口には看板が設置されていた。緊急事態宣言の発令を受けての対応だ。同市在住の60代女性は「これまでも週末は休業していたみたいだけど、平日から全館休業になっているのを見るのは初めて」と驚く。

営業を続ける地下のスーパーでは、午前10時の開店前から20人ほどが並んだ。同市に住む主婦(41)は「今日は混み合うと思ったので早めにきた。買い占めなどがあるようなので心配。小学2年の娘は休校が続くので、食料が買えなくなったら困る」と話した。

午前9時半前 東京都庁

マスク姿の小池百合子東京都知事は東京都庁第1庁舎のエントランス前で、記者団の取材に応じ「重大局面には変わりない。都としてスピード感を持って、規模感など地域の特性を鑑みながら進めていきたい」と述べた。小池氏と記者団は約2メートル空けてやりとりした。

午前9時ごろ 東京・台東の上野公園

ごみ収集車が巡回して清掃作業をしていた。業務に携わる男性職員はほぼ空っぽの分別ゴミ箱をのぞき込み、「こんなにごみが少ない年は初めて。いつもはあふれかえってるのにね」と笑う。緊急事態宣言を受け、この日午後に公園内の花見客向けのゴミ箱を撤去するという。「4月のこの時期に片付けるのも初めての経験」と話した。

午前9時ごろ 東京駅

東京駅を行き交う人のほとんどはスーツ姿の会社員で、大きな荷物を持った人は少なかった。86歳の母を岩手県の兄のもとに送り届けるという女性(61)は「母が足を悪くしたのでしばらく都内の自宅で面倒をみていたが、ここまで流行すると東京にいてもらうのは怖い。移動しないでと言われているけれど、高齢だし、本人も不安を抱えているので」と話した。

午前9時前 東京・世田谷

区内のスーパーでは午前9時の開店前に13人が行列に並んだ。東京都が外出自粛要請を出した翌日の3月26日朝は買いだめのため約100人の行列ができたが、そうした混乱はみられない。区内に住む主婦(34)は「朝に並ばなくても大体のものは買えるようになってきている」と話す。

午前9時 東京・練馬

午前8時40分 東京・新宿

地下通路をマスク姿で通勤する人たち。会社員30代男性は「会社はまだ在宅勤務を検討中。電車や駅前はいつもより人が少ないが、自分はしばらくは変わらず通勤することになりそう」と話した。

午前8時40分 大阪・梅田

大阪のターミナル駅、阪急大阪梅田駅では通勤列車が到着するたびにマスク姿の男女が一斉にホームに降り立った。大阪府や兵庫県など近畿圏の自治体はこれまでも不要不急の外出自粛を呼びかけ、この日の混雑状況は7日とおおむね変わらない様子だった。

阪急の担当者は「緊急事態宣言が出たものの、どう対応するか方針が決めきれない会社もあるのではないか」と推測する。大阪市内のオフィスに向かう60代の公認会計士の男性は「今は企業の決算時期で1日も休めない。仕事は山積みになっている」と話し、「本当は時短勤務ができればいいのだけれど、仕方ないです」と言うと、足早に去って行った。

午前8時半 福岡市

博多駅は通常より人通りは少ないものの、いつも通り出勤する会社員の姿も。福岡県古賀市に住む新入社員の男性(22)は「電車内も通勤時の人出は7日と変わらなかった。会社からも緊急事態宣言を受けた連絡はなかった」と出勤した。

鹿児島県から4泊5日の日程で出張した会社員女性(23)は「従来の予定通り、出張を命じられた。博多に着くと歩行者のほとんどがマスク姿で、鹿児島とは街の雰囲気が違う」と驚いた。

午前8時半前 さいたま市

さいたまスーパーアリーナの最寄駅、JRさいたま新都心駅前。周辺にある国の出先機関や企業への通勤者が、駅前デッキを列をなして歩いていた。

金融関連に勤務する営業職の50代男性は「人は減ってはいるが、緊急事態宣言が出ても結構多いな」と驚く。会社は明日から当面休業になるため「庭いじりや本をたくさん読んで外には出ないようにしたい」と考えている。40代の男性公務員は「自分の仕事はどうしても対面でやりとりしなければならない」と合同庁舎へ向かった。

午前8時過ぎ 東京都武蔵野市

住宅街からJR三鷹駅に向かう路線バスはほぼ満員。窓が開けられた車内から大勢のマスク姿の人が降車し、改札へと足を早めた。

午前8時半ごろ 東京・霞が関

官公庁街はビジネス街よりも人影は少ない。7日に閣議決定した緊急経済対策に携わったという財務省職員の男性(41)は「今日からテレワークの職員もいるが、まずは補正予算を無事に執行する手続きを踏まないといけない」と足早に省内に入った。緊急事態宣言をうけ、同省を含めた各省で登庁する職員を大幅に減らすという。

午前8時半ごろ 東京・港

東京入国管理局には、在留期限の延長申請などのため、マスクをつけた数百人の外国人が密集していた。職員が「間隔をあけて並んで下さい」と声をかけていた。

午前7時40分 東京・池袋

繁華街の百貨店は軒並み臨時休業に入った。池袋東武百貨店は、食品フロアを除き5月6日まで臨時休業する。

午前7時半ごろ 東京・西新宿

開店30分前になると店員が購入希望人数を確認。店員が約40人の列後方に並んでいた人たちに「在庫切れです」と伝えると、がっかりした表情で列を後にする姿が見られた。

午前7時半ごろ 東京・大手町

オフィスビルが立ち並ぶ東京・大手町は午前7時半ごろ、通勤するビジネスマンらがコーヒーやスマホを片手に足早に行き交った。ほとんどがマスク姿で普段より人影は少ないものの、往来は絶えない。

金融業の男性会社員(53)は「すでに原則在宅勤務だが、今日だけは仕事の都合で出社する。やはり会社で働いた方が仕事がはかどるので、今日ばりばりこなしたい」と話す。同業の30代女性は「会社に在宅勤務の仕組みがないのでいつまでも出社。家が遠いので在宅はうらやましい」と足早に会社へ向かった。

午前6時過ぎ 東京・八重洲

東京駅八重洲口のバスターミナル。成田空港や茨城県、福島県などへの行き先が並んだ電光掲示板には「運休」の文字も目立つ。

リュックに大きな手提げ袋の荷物を3つ抱えた都内の男子大学生(18)は千葉県館山市の実家に帰省するという。「大学は休校だし、緊急事態宣言が出て危ないのでしばらく実家にいたい」と話す。新型コロナウイルスに感染しているリスクも考え、1週間ほどは家の中でおとなしくしているつもりだ。「でも体も動かしたいしきっとストレスがたまる。人が少ない時間にジョギングなどして過ごしたい」

午前6時前 東京・皇居周辺

マスクをしながら走る皇居ランナーの姿も目立った。新宿区の男性会社員(47)は「誰かと並走するわけではないので感染予防になっているかわからないが、念のため」。皇居ランを始めて10年ほどで「平日なのに今日はいつもの倍の5人以上とすれ違った。職場に行かない会社員たちが走っているのかな」

午前0時すぎ 東京・新宿

終電の時刻が迫る中、深夜の街を走るJR山手線。換気のため窓を開け、乗客は間隔をおいて座る姿が目立った。

8日午前0時 東京・銀座

銀座・和光の時計台が午前0時を知らせた。人も車も少ない街に鐘の音だけが響いていた。

午後8時半 東京・神田の老舗そば店

8日から2週間の臨時休業に入る老舗そば店「神田まつや」。店主の小高孝之さん(54)はのれんをしまうと「4月に入り売り上げは6割減まで落ち込んだ。従業員や常連客を感染から守るため休むことにした」と落胆した様子で話した。

7日午後7時すぎ 伊勢丹新宿店

最後の客が店から出ると、東京都新宿区にある伊勢丹新宿店のシャッターがゆっくり閉まった。三越伊勢丹ホールディングス(HD)は緊急事態宣言が解除されるまで、首都圏の6店舗を当面休業する。

新型肺炎

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