市場取引の仲介役、機能不全 リーマン後規制の副作用
チャートは語る
2月下旬に3万ドル間近だった米ダウ工業株30種平均は、わずか1カ月で1万8591ドルまで下落し、なお乱高下している。下落のスピードはリーマン・ショックを超え、1929年からの大恐慌時と比べられるほどだ。新型コロナウイルスが経済を凍らせる衝撃は大きいが、これほどの混乱となった原因には市場構造の変化もある。売買を円滑にする取引の「緩衝材」が弱まった点が浮き彫りになった。
「どんなに頼み込んでも取引が...
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