日経平均1204円高、1万8000円台を回復 海外勢が買い
24日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、前日比1204円57銭(7.13%)高の1万8092円35銭と、7営業日ぶりに1万8000円台を回復した。一日の上昇幅としては2015年9月9日(1343円高)以来、約4年半ぶりで、歴代9位の大きさとなった。世界的な株価下落に歯止めがかからない一方、前日から堅調さが目立っている日本株の戻り余地は大きいとみた海外ヘッジファンドなど短期筋の買いが膨らんだ。
日銀による上場投資信託(ETF)買いの増額や公的年金による買い観測などから、足元で日本株の売りにくさが意識されている。その中で前日に続き、海外ヘッジファンドがこれまで買い持ちにしていた米国株を売って、売り持ちにしていた日本株を買い戻す動きを加速させたことが、相場急伸に弾みを付けた。指数寄与度の大きいファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、東エレクの3銘柄で日経平均を400円超押し上げた。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の悪化懸念は強い。短期的な需給主導で、実体経済の改善を伴っていない株価急伸への懐疑的な見方から伸び悩む場面もあったが、短期筋の買いが株価指数先物経由ですかさず入り、大引けにかけては一段高となった。
JPX日経インデックス400は5日続伸した。終値は前日比389.92ポイント(3.38%)高の1万1938.04だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸し、41.09ポイント(3.18%)高の1333.10で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆6191億円。売買高は22億5686万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1748と、全体の約8割を占めた。値下がりは394、変わらずは26銘柄だった。
ファナック、TDK、アドテスト、KDDI、ファミマが上昇した。一方、中外薬、第一三共、キリンHD、JR東海、小田急が下落した。
東証2部に新規上場したリバーHDは公開価格(960円)を25%下回る720円で初値を付けた。終値は初値を17%下回る595円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕