英ローラアシュレイ経営破綻 新型コロナで営業困難に
【ロンドン=佐竹実】英国の生活雑貨ブランド「ローラアシュレイ」は17日、管財人の傘下に入り経営破綻することになったと明らかにした。英メディアが同日一斉に報じた。新型コロナウイルスの感染拡大で客足が落ちるなどして営業を続けることが困難になったためで、2700人の雇用が失われる懸念がある。
英スカイニュースは「コロナウイルスによる小売業の初めての犠牲」と報じた。英政府は16日、不必要な他者との接触を避けるよう国民に要請した。店舗型の小売業はネット通販の拡大などでもともと苦戦しており、新型コロナが招く消費不振が追い打ちをかける可能性がある。
1953年創業のローラアシュレイは生活雑貨や花柄の婦人服などが人気で、日本ではイオンが80年代にライセンス権を獲得。2018年8月から伊藤忠商事がライセンス権を引き継ぎ、雑貨店で文具などを販売している。今年8月からはアパレル大手のワールドが百貨店などで店舗運営する計画だ。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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