AKB運営会社元社長 22億円申告漏れ
アイドルグループAKB48などを運営する「AKS」(東京・千代田)の窪田康志元社長が東京国税局の税務調査を受けて株式の譲渡益を巡って、約22億円の申告漏れを指摘されていたことが14日、分かった。所得税の追徴税額は過少申告加算税を含めて約4億円とみられる。既に修正申告をしたもようだ。
関係者によると、窪田氏はアイドルグループ「乃木坂46」の運営に関わる会社の株式を保有していたが、妻の名義にした後、遊技機メーカーに譲渡したという。窪田氏はこのメーカーから借入金があり、相殺する取引だったという。
東京国税局は、実質的には窪田氏が株式を売却した代金で借入金を返したと判断。売却時点で所得があったと認定したとみられる。意図的な不正ではないとして、重加算税は課されなかった。
窪田氏は2006年にAKSを設立し、14年に社長を辞任している。