将棋・藤井七段、今期王座戦の初戦始まる 阿部八段戦
将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が16日、第68期王座戦(日本経済新聞社主催)の2次予選に登場し、阿部隆八段(52)との対戦に臨んでいる。藤井七段にとっては今期王座戦の初戦となる。最年少タイトルの獲得が期待されるなか、王座戦は残された数少ないチャンスの一つ。対局は大阪市の関西将棋会館で同日午前10時に阿部八段の先手で始まり、決着は夜の見通し。
これまでの最年少タイトル獲得は、屋敷伸之九段(48)が1990年の棋聖戦で記録した18歳6カ月。今年7月に18歳の誕生日を迎える藤井七段が記録を更新するには、年内に番勝負が決着する棋聖戦、王位戦、王座戦、竜王戦のいずれかでタイトルを取る必要がある。
王座戦では2018年にベスト4まで進んでおり、相性のよい棋戦として期待がかかる。永瀬拓矢王座(27、叡王)への挑戦者を決める第68期王座戦は現在、2次予選が進行中。2次予選2回戦からの登場となる藤井七段が挑戦権を獲得するには6連勝しなければならない。
初戦の相手の阿部八段は、竜王戦で挑戦者となり、順位戦ではA級まで昇ったこともある実力者だ。王座戦では03年、挑戦者決定戦に進出したが、渡辺明五段(当時)に惜敗した。
本局の勝者は2次予選決勝に進み、本戦トーナメント入りをかけて、谷川浩司九段(57)対大橋貴洸六段(27)戦の勝者と対戦する。
16日午後4時からパラビで解説を配信 金井六段、飯野女流初段が出演
王座戦・阿部八段対藤井七段の対局の模様は、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」(https://www.paravi.jp/title/53595)で午前10時から午後3時30分まで無料配信します。
午後4時からはパラビで金井恒太六段と飯野愛女流初段による大盤解説を配信します。視聴には登録が必要です。
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