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大谷、「品のある打球」求め 打撃の試行錯誤続く

スポーツライター 丹羽政善

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2018年5月16日のこと。ジャスティン・バーランダー(アストロズ)と対戦した大谷翔平(エンゼルス)は試合後、「野球をやってきて、おそらく打席の中で見た一番速い球。改めて素晴らしい投手だなと。トータルしてすごく完成された投手だなと感じた」と相手をたたえ、こうも言った。

「ここまで品のある球は、なかなか経験したことがない」

相手を評する表現に決まりはないが、「品」という言葉で形容した選手を知らない。大谷独特のセンスの一つである。先日、その同じ言葉に触れた。

エンゼルスのキャンプが始まってまもなく3週間だが、一昨年10月に右肘のトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受け、昨年9月には左膝の手術を受けた大谷は、投手としては5月半ばの復帰を目指し、打者としては開幕スタメンを視野に入れる。ただ現状、打撃の現在地としては、1試合の中でも打席ごとに、右足を上げたり、昨季までのようにヒールアップしたりと、試行錯誤が続く。

もちろん、これが開幕前なら不安だが、まだオープン戦序盤。大谷も「どちらがいいのかじゃなくて、どっちもやっていく中でいろいろ気付くこともある。(今は)いろいろやっていいんじゃないかな」と話す。そうして少しずつタイミングを合わせていくのだ。

その一方で、大谷はブランクも感じていた。

オープン戦今季初出場となった2月25日。大谷は第1打席で右肘やや上に死球を受けた。幸い、大事には至らなかったが、大谷は「(本来なら)全然よけられる球」と説明した。

「ちょっと反応が遅かった。やっぱり距離がいまいち取れてない」。初戦を前に確認したいこととして挙げたのはボールとの距離感だったが、そこにずれがあり、反応できなかったようだ。

そのボールとの距離感は2打席目以降、徐々に「良くなった」と手応えを口にしたものの、3打席目の内野ゴロは、やはりまだ打撃が調整過程にあることをうかがわせ、次戦以降の課題をこう話している。

「僕的にはしっかり捉えているつもりですけど。ツーシームですけどね。上の方に当たって、ゴロになってしまっているので、そこら辺のバットの軌道」

イメージは、左中間への打球だったが、動くボールに反応できなかった。つまりは、まだまだなのである。

「泳ぐよりはいいですけど」

ちなみに、「日本のときからそうなんですけど、例年、春先は良くない」と大谷。「(最初はボールとの)距離感が詰まってないというか、測れてないというか……。その中で徐々に良くなっていくというのがパターン」

2年前のオープン戦でも、打撃では32打数4安打、打率1割2分5厘、10三振。散々批判されたが、4月は打率3割5分9厘、4本塁打で、雑音を消した。とはいえ、「そういう心持ち(春先は良くないが、徐々に良くなっていく)でいるのは良くない」と大谷は話し、続けた。「一日でも早くしっかり打てるように、その結果、(開幕)ギリギリになるのはオッケーですけど、そういう気持ちでやりたい」

ベースはあくまで左中間への打球

さて、そんなこの時期、大谷は開幕に向けて、日々の調整とは別に、どうやって理想の打撃を作り上げていくのか。自分のイメージしている形があり、そこへ徐々に寄せていくのか。あるいは、さらにいい形を求め、リセットもいとわないのか。

そこを問うと、「どっちもですね」と言ってから、続けた。

「打球方向だったりとか、打球の角度だったりとか、それはもう小さい時からやってきて一番力の出やすい軌道というのがあるので。そこをずらすのがいいのか分からないですけど、今の段階ではずらさない方がよい」

大谷にとって一番力の出やすい軌道は、センターからレフトへの打球。

「自分の良さというか、その軌道のまま、あとはタイミングだったり距離感の取り方だったりとかそれなのかなと思うので。どっちがいいというのは、はっきりはないですけど、今の段階ではどっちも試しながら、やっぱりずらさないところはずらさないほうがいいよねっていうところはあるかなと思います」

あくまでも、その左中間への打球がベースとしてあって、あとはタイミングやボールとの距離感を微調整していく。その過程でいろんなことが変わっても、軸そのものがぶれることはない。

ただ、現時点では、すべての前提となる"軌道"が「ずれている」とのこと。打撃練習でさえ、満足の行く軌道の打球が打てず、それを25日のレッズ戦後、大谷はこう形容したのだった。

「バッティング練習の打球も品のあるような打球ではない」

確かに、その日の試合前の打撃練習でも、大谷らしい軌道はほとんどなかった。2本の柵越えは、いずれもライト。センターから左方向の打球は上がりすぎて、飛距離も出ない。また、センターからレフトに向かって吹いていた風にことごとく負けた。ゴルフに例えれば、ボールが吹き上がり、スライスしていくような、そんな打球。

他の日の打撃練習でも、まだ角度が安定しない。打球方向も一定ではない。

3年目――。二刀流復活に向け、まずは、打席での模索が続く。

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