感染の3人、大阪で同じライブに 2月15日に開催
大阪府は29日、高知県で新型コロナウイルスの感染が確認された看護師の30代女性が、15日に大阪市都島区のライブハウスで開催されたコンサートに参加していたと発表した。このコンサートには、25日に札幌市で感染が確認された府内在住の40代男性と、27日に感染が判明した40代の男性会社員も参加していたという。
吉村洋文知事は29日の記者会見で「ライブハウスという閉ざされた空間で3人の感染者が生まれた。さらなる感染の拡大もあり得る」と指摘。府はコンサート参加者で発熱などがある人は府内各保健所の新型コロナ受診相談センターに相談するよう呼びかけている。
府によると、3人がいたライブハウスは大阪市都島区の「大阪京橋ライブハウスArc」。コンサートは15日午後6時半に開演し、午後9時ごろ終わった。参加者は100人程度。30代女性は同日午後5時半~10時に会場におり、マスクは着用していなかった。男性2人はコンサート関係者として参加し、16日も同会場にいたという。保健所の指示のもと、既に消毒を完了した。
高知県などによると、女性は高知市の「中内整形外科クリニック」に勤務。13日に喉の痛みを覚え、14日に医療機関を受診。抗生剤を投与され、15日にコンサートに1人で出掛け、16日に戻った。行きも帰りも高速バスを利用。その後もせきや喉の痛み、微熱があり、28日の医療機関受診で肺炎が認められ、陽性が確認された。
重症ではなく、入院して治療を受けている。同居の60代母親に25日からせきや倦怠(けんたい)感の症状が出ており検査中で、29日から入院している。
府内在住の男性2人は、20日と24日に発熱した。吉村知事は感染経路について「男性2人より女性の方が先に症状が出ているため、女性から2人に広がった可能性がある」との見方を示した。
27日に感染が判明した男性会社員を巡っては、家族の40代女性と未就学の女児の感染が28日に確認されている。
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