日比谷平左衛門氏 紡績の勃興期、貿易から生産へ
紡績業が日本経済界の目抜き通りに位置していたころの人物評である。
「紡績界の人物と言えばだれしも指を日比谷平左衛門に屈する。彼は赤手空拳で実業国の一角によって紡績業を大成、統一した。で、世人は彼を称して紡績王と言っておる。この呼称は決して不当ではない。彼は確かに紡績王と称されるだけの事業をやっている」(サンデー社編「人物研究」)
「日比谷平左衛門は鐘紡社長兼東京商業会議所副会頭だが、彼はすこぶる勤勉家...
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