外貨建て保険の資格創設、生保協が発表
生命保険協会は21日、外貨建て保険の販売資格を創設すると正式発表した。2020年10月から試験を開始し、22年4月をめどに試験に合格した有資格者に販売を限る方向だ。外貨建て保険に関する顧客からの苦情増加が問題となるなか、売り手の質を高めて苦情の削減につなげる狙い。
生命保険会社の営業職員のほか、銀行など保険を販売する代理店の売り手が対象で、試験の想定受験者数は約90万人。外貨に関する基礎知識やコンプライアンスなど業界共通の教材を使い、売り手を教育する。
同日記者会見した清水博会長(日本生命保険社長)は「苦情件数の増加が続き、厳しく受け止めている」と述べ、試験制度など対策を急ぐ姿勢を示した。