船内感染、国際ルール提起 「旗国主義」対応混乱招く
国際法・ルールと日本
政府はクルーズ船内での新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、船の管轄権の整理など国際的なルールづくりを呼びかけていく。今回は船籍国が原則、管轄権を持つとする国際法上の「旗国主義」によって責任が曖昧になったとの指摘がある。船上で問題が発生した場合に、関係国が迅速に対処できるよう船舶の管轄を巡る協力の強化などをめざす。
加藤勝信厚生労働相は20日の衆院予算委員会で「誰がどういう管轄権を持つのか。必ずしも明確になっていない。日本だけではなく、これから整理しなければいけない」と表明した。日本の領海を含めた洋上の船舶に関し、国際的なルールづくりを働きかける。
6月の