陰性の500人 19日に下船 クルーズ船、新たに88人感染
横浜港で検疫中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、厚生労働省は18日、乗客の下船を19日午前から始めると明らかにした。乗客全員がウイルス検査の検体採取を終えており、陰性が確認された乗客は順次下船させる。19日は約500人が下船予定で、対象者全員の下船完了は21日となる見込み。
また同省は18日、同船で新たに乗客ら88人について、新型コロナウイルスの感染が確認されたと明らかにした。うち65人は症状がないという。同船の感染者はのべ542人。このうち254人が無症状で、約半数を占めている。
加藤勝信厚労相は18日の閣議後の記者会見で、乗客の下船について「スムーズに自宅まで帰れる状況をつくりたい」と述べた。
下船するのは船内で感染予防策が徹底された5日から数えて14日間の経過観察を終えた乗客。ウイルス検査でも陰性を確認しており、同省は「感染している恐れはない」と説明している。下船後、運航会社が用意したバスでターミナル駅などに搬送した後、公共交通機関で帰宅してもらう。
外国人乗客の中には、すぐに下船せず、自国のチャーター機による帰国を希望する人もいるという。5日以降に船の同室者の感染が確認された乗客は、経過観察期間が延長されており、今回は下船できない。
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