新型肺炎、名古屋で60代男性感染確認 直近の訪中なし
名古屋市は14日、同市在住の60代の男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市によると、男性は1月28日から2月7日まで米ハワイ州に滞在し、かぜの症状があったという。帰国後に発熱し医療機関を受診したところ、陽性と判定された。直近の中国への渡航歴はなく、他の感染者との明らかな接点も確認できておらず、市が詳しい経緯を調べている。
男性の現在の症状は「入院が必要な状況」で、詳細は確認中という。ハワイは妻が同行しており、他の濃厚接触者についても調査する。
市によると、男性は帰国後に39度の発熱で市内の医療機関を受診。9日から自宅療養していたが、その後のレントゲン診断で軽度の肺炎像が確認された。13日に症状が悪化し、救急車で別の市内の病院に搬送。名古屋市衛生研究所の遺伝子検査で14日に陽性と判定された。
男性はハワイから帰国する航空機内ではマスクを着用していたという。
河村たかし市長は同日の記者会見で「しっかりと対策をとる。おかしいと思ったら保健所に連絡してほしい」と述べた。今後、市が備蓄しているマスク26万枚を市内の医療機関などに配布するという。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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