生保5社が減収、4~12月期 外貨建て販売減
国内の主な生命保険会社の2019年4~12月期決算が14日に出そろった。売上高に相当する保険料等収入は8社グループのうち5社が減収だった。海外金利の低下で外貨建て保険の利率が低下し、販売が落ち込んだ。団体保険の保険料率を引き下げた影響などが響き、本業のもうけを示す基礎利益は4社が減益となった。
保険料等収入は日本生命保険が前年同期比3%減の4兆2775億円、第一生命ホールディングスが7%減の3兆6535億円、明治安田生命保険が8%減の2兆1319億円、住友生命保険が5%減の1兆8370億円と大手4社が軒並み減少した。いずれも銀行窓口などで販売する外貨建て保険の販売が鈍った。
一方、T&Dホールディングスやソニー生命保険、富国生命保険は増収を確保した。
海外事業では第一生命などが米国での買収効果で利益を伸ばした一方、日本生命ではオーストラリアの生保子会社の業績が悪化して298億円の減損損失を計上した。
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