米粉パンの新工場完成、新潟・青果卸のタイナイ
青果物卸などを手がけるタイナイ(新潟市)は新潟県胎内市で建設していた米粉製品の新工場を完成させた。20日から本格稼働し、小型の米粉パンを製造する。健康に気を使う消費者などの需要を取り込み、米粉商品を事業の柱に育てる。
新工場の延べ床面積は1800平方メートルで、ミキサーやオーブンといった製造設備を備える。総投資額は約5億2000万円で、そのうち2億1900万円を日本政策金融公庫から融資を受けた。新工場の稼働により、米粉関連品の年間生産量は2021年までに従来比6割増の400トンに増える見通しだ。
米粉はアレルギー物質とされるグルテンを含まず、アレルギー患者や健康意識の高い女性の間で人気が高まっている。小麦の代替品として使われるケースが増えており、同社も増産を決めた。
新工場では1個40グラム程度の食べきりサイズの米粉パンを主に製造し、スーパーや飲食店で扱う。販売価格は1個100円前後を想定する。
同社は金型を使わずにパンを焼き上げる独自の製造技術を保有する。他社よりも費用を抑えてパンを量産できるほか、顧客の要望にも柔軟に対応できるという。
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