「チバニアン」に続け! 千葉県が地層10選選定
千葉県は国際的な地質時代「チバニアン」命名の由来となった地磁気逆転地層(市原市)をはじめ、県内11カ所の地層を「千葉の地層10選」に選定した。学術的な価値やユニークさ、見学しやすさを基準に53カ所の候補地から有識者が選んだ。命名決定でチバニアンに関心が集まっている好機を生かし、県内に点在する地層全体の認知度を高めたい考えだ。
地層10選には個別にキャッチコピーを付け、特徴や見どころをわかりやすく説明。「縄文時代の暖かい海の様子がわかる地層」の沼サンゴ層(館山市)からは80種類のサンゴの化石が確認され、7000年前の温暖期の痕跡を残す。
「恐竜時代に嵐の海でつくられた地層」という銚子市の白亜紀浅海堆積物は1億2000万年前に海底で生物が生活した跡が確認できるほか、アンモナイトの化石も産出するという。
県はホームページで地層10選を紹介するほか、県立中央博物館でもパネル展を開く予定。森田健作知事は「千葉の地層の魅力を感じてほしい」と話している。