イオンモバイル、格安SIM「プライスリーダー」宣言
仮想移動体通信事業者(MVNO)サービス「イオンモバイル」を提供するイオンリテールは6日、イオン葛西店での新サービス発表会を開き、シニア向けの低価格音声プランや学割、2020年春商戦に向けたキャンペーンを発表した。
発表会にはイオンリテール専門事業本部モバイル事業部長の井関定直氏が登壇。16年のサービス開始から4周年を迎えるイオンモバイルについて、「改正電気通信事業法の施行など不透明な市場環境において、改めてイオン来店客をターゲットに、MVNO業界のプライスリーダーを目指していく」と語った。
イオンモバイルの回線数はまもなく60万回線に達する見込み。最近の動向として、19年9月に消費増税前の駆け込み需要があり、10月以降は大手携帯電話事業者(キャリア)の施策変更でイオンモバイルの解約率が下がったことを挙げた。
解約が減った背景については「大手キャリアのキャッシュバックを目当てに乗り換える顧客が一定数いたが、10月以降は明確に減った」(井関氏)と囲み取材で補足した。
顧客層は70歳以上の乗り換え客が増加しており、シニア向けのスマホ勉強会などをきっかけに契約が増えているという。「同じ顧客が何度も参加することがあり、スマホを使いこなしたい意欲を感じる。今後はキッズ向けの勉強会も推進したい」(井関氏)とした。
(ライター 山口健太)
[日経クロステック 2020年2月6日掲載]
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