香港クルーズ船 入港しないよう要請 官房長官が表明
中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの肺炎を巡り、日本政府は日本に入港予定のあった香港発のクルーズ船「ウエステルダム号」が日本に入港しないよう要請した。菅義偉官房長官が7日の閣議後の記者会見で表明した。船内で新型コロナウイルスへの感染の疑いがある人を確認したため。菅氏は船内に日本人が5人いることも明らかにした。
新型コロナウイルスの肺炎で中国本土の死者数は7日午前0時(日本時間同1時)時点で636人と前日から73人増えた。国家衛生健康委員会が同日発表した。感染者数は3143人増え3万1161人となった。湖北省政府の7日午前0時時点の集計では同省の感染者は2447人増の2万2112人だった。
菅氏は記者会見で出入国管理法に基づき、ウエステルダム号が日本に入港しないよう要請したと表明した。香港に戻ることを想定する。船内の日本人の帰国について「本人の意思もある。今後の運航計画を考慮し適切に対応する」と語った。
日本政府はウエステルダム号に乗船している外国人の入国を拒否する。今後も日本に入港予定のある船で新型コロナウイルスへの感染疑いのある人を確認した場合、乗船している外国人の入国を拒否する方針だ。
武漢市の滞在邦人ら198人を乗せた日本政府のチャーター機第4便は7日午前、武漢から羽田空港に到着した。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
-
【よく読まれている記事】
- 新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか
- 「コロナに決してかからない人」はいるのか?