日信工業、20年3月期の純利益2.2倍の160億円
日信工業は4日、2020年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2.2倍の160億円になりそうだと発表した。従来予想(9%増の80億円)を80億円引き上げる。これまで持ち分法適用会社だった2社の連結化に伴い、会計上の利益が発生する。
売上高は2%減の1860億円と、5%減の1800億円とする従来予想から減収幅が縮小する。2月3日に連結化したブレーキコントロールなどを手掛ける日本と中国の子会社が収益を押し上げる。日信工業はホンダと日立製作所が設立する自動車・二輪部品関連の新会社への経営統合を進めており、2社の子会社化はその一環。
併せて発表した19年4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比4%減の1355億円だった。自動車向け部品が日本やタイなどで振るわなかった。
純利益は11%増の62億円。赤字の北米の持ち法適用会社の売却により持ち分法投資損が減ったほか、中国での税金の還付金なども利益を押し上げた。