中国・日本・各国政府の対応は? 新型肺炎
中国政府は新型肺炎が発生した湖北省武漢市を「封鎖」し、封じ込めへ異例の手段に打って出ました。日本政府は邦人救出のため同省にチャーター機を飛ばしました。世界保健機関(WHO)は中国以外にも感染が広がり始めた事態を重くみて「緊急事態」と宣言しました。
中国政府は?
中国の習近平(シー・ジンピン)指導部は、中国から海外への団体旅行を禁じるなど新型肺炎を封じ込める対策を打ち出しています。防疫対策が不十分だった都市の地方幹部を処分し、共産党中央への批判をかわそうとする思惑が透けます。
・中国主席、カンボジア首相と会談「新型肺炎に勝つ」(2月5日)
・中国、地方幹部400人処分(2月3日)
・新型肺炎、中国が金融支援策 企業の資金繰り悪化警戒(2月1日)
・「新型肺炎に勝つ」 中国外交トップが米国務長官と協議(1月30日)
・習氏、緊急事態宣言回避に期待 WHO事務局長と会談(1月28日)
・中国、学校の春節休暇延長 日本人学校も(1月26日)
日本政府は?
日本政府は中国湖北省に滞在する邦人の帰国支援を進めるほか、新型コロナウイルス肺炎について、感染症法で定める「指定感染症」にしました。指定感染症は、危険度に応じて患者を強制的に入院させたり、就業を制限したりできます。
・第1便帰国者9日にもホテル退去 新型肺炎(2月6日)
・厚労相、ワクチン開発「時間かかる」(2月5日)
・新型肺炎対策、13人の入国認めず 4日時点で入管庁(2月5日)
・入国拒否対象の拡大「弾力的に」 衆院予算委で首相 (2月4日)
・クルーズ船3500人を新型肺炎で検疫 横浜、乗客が感染(2月3日)
・新型肺炎、外国人5人の入国拒否(2月4日)
・武漢からの第3便が羽田空港到着 帰国者は計565人に(1月31日)
・防衛相、新型肺炎で災害派遣命令 契約フェリー使い滞在支援(1月30日)
・新型肺炎「指定感染症」前倒し施行(1月31日)
各国政府は?
世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言しました。オーストラリア政府は湖北省に滞在している豪州人をインド洋にある「クリスマス島」に隔離する計画です。
・国連総長「人種差別に懸念」、新型肺炎めぐり(2月5日)
・マカオ、カジノ営業を半月停止へ 肺炎拡大を警戒 (2月4日)
・イギリス、自国民に中国本土からの退避勧告 新型肺炎拡大で(2月4日)
・ブラジル、新型ウイルスで非常事態宣言へ(2月4日)
・タイ政府「新型肺炎、エイズ・インフル薬で治癒」と発表(2月2日)
・フィリピン政府、入国禁止を中国全土からに拡大(2月2日)
・米、武漢からの帰国者を隔離 50年ぶり命令で拡散阻止(2月1日)
・タイ、新型肺炎で成長予測引き下げ 20年2.8%に(1月29日)
・オーストラリア政府、武漢の豪州人を孤島隔離へ(1月29日)
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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