元NBA選手ブライアントさん事故死 41歳、ヘリ墜落で
【ニューヨーク=大島有美子】米プロバスケットボール、NBAの元選手でロサンゼルス・レイカーズに20年間在籍したコービー・ブライアント氏(41)が26日、乗っていたヘリコプターが米カリフォルニア州で墜落し、死亡した。米メディアが報じた。一緒に乗っていた同氏の娘とパイロットを含む9人全員が亡くなった。
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墜落したのはブライアント氏が個人で所有するヘリ。事故は米西部時間26日午前10時(日本時間27日午前3時)ごろ、ロサンゼルスから北西に50キロメートル離れたカラバサス市で起きた。同市当局はツイッターに「ブライアント氏らが亡くなったことは大きな悲しみだ」と投稿した。原因は当局が調査している。ヘリは火を噴きながら墜落したという。
ブライアント氏はNBAなどの試合を見に行くのにヘリを日ごろから利用。26日も試合に向かっていたとみられる。
ブライアント氏はNBAの「レジェンド」と伝えられる名選手で、1996年にレイカーズに入団し、2016年に引退した。レイカーズの5度のNBA優勝において中心的な役割を果たしたほか、オールスター戦に18回選ばれた。
父のジョー・ブライアント氏も元NBA選手で、コービーの名は同氏が好んだ神戸牛から名付けられた。
トランプ米大統領は26日、ツイッターで事故について「耐えられない話だ」と述べた。
レイカーズのレブロン・ジェームズ選手は25日、通算得点でブライアント氏の記録を抜き、NBAの歴代3位に浮上した。ブライアント氏は事故前日の25日夜、ツイッターで「(ジェームズは)前に進み続ける。とても尊敬する」と投稿し、ジェームズ選手の功績をたたえていた。ブライアント氏による最後の投稿となった。