紙・板紙の内需、20年は1.7%減
日本製紙連合会(東京・中央)がまとめた2020年の紙と板紙の国内需要は、前年比1.7%減の2494万2000トンになる見通しだ。前の年の実績を下回るのは10年連続。過去のピークだった00年の8割弱まで減るとした。電子化が進み印刷・情報用紙や新聞用紙の使用が減少する。段ボール原紙は、通販・宅配向けで簡易包装化が進み、伸びが鈍化する。
洋紙などの紙は3.2%減の1313万4000トンとなる見込み。カタログやチラシの枚数減で印刷・情報用紙が3.8%減る。トイレットペーパーなどの衛生用紙は前年比0.8%増の203万3千トンと予測した。東京五輪に伴うインバウンド効果や、衛生意識の高まりでタオル用紙の需要増を見込む。
板紙は1180万7000トンと0.1%の微増にとどまりそう。加工食品や青果物向けで底堅い需要が見込める一方、通販・宅配向けで包装の小型・軽量化が進むとみている。