東電社長「長岡技科大と防災・減災で共同研究」 新潟知事に表明
東京電力ホールディングスの小早川智明社長は21日、新年のあいさつで新潟県庁を訪れ花角英世知事と会談した。柏崎刈羽原子力発電所の重大事故に備え、東電と県で協議を進めている住民避難支援に向けた協定締結の準備について「しっかりと対応をしたい」と表明。防災や減災の分野で東電と長岡技術科学大学で共同研究を近く始める方針も明らかにした。
小早川氏は国内で台風災害などが相次いでいることに触れ「社として防災の対策を進める重要性を感じている」と狙いを説明した。2月3日に長岡技科大と包括連携協定を締結し、共同研究プロジェクトを立ち上げると表明した。原子力災害に限定せず、災害全般に関して研究を進める方針だ。
花角氏は「応援できることがあれば応援したい。関心を持って成果を見ていきたい」と応じた。柏崎刈羽原発の再稼働の議論の前に県が優先している安全性などの検証作業については「引き続き協力をお願いしたい」と改めて要請した。