新潟の酒類卸の片山商事、こだわり食材のサイト開設
酒類卸の片山商事(新潟市)は同社が運営し、食品や酒類を扱う店舗「ナチュレ片山」の電子商取引(EC)サイトを開設した。無農薬で地元の素材にこだわるなど、独自の基準を満たした食品250点を取りそろえる。高齢者や共働き世代の需要を見込む。ECサイトでも品質の高さを前面に出した商品を展開し、他店との差別化を図る。
新潟市内に店舗をかまえるナチュレ片山は無農薬や無添加にこだわった食品を約6000種類扱っている。新しく立ち上げたサイトではそのうち250種類を販売。「ニイガタモノ」と銘打ち、新潟の昔ながらの製法でつくる日本酒や味噌、コメなどをそろえる。「将来的にはサイトで商品ごとの物語を紹介したいい」(片山商事)
同社によると、食品業界は他業種に比べてECの普及が遅れているという。一方で高齢化などを背景に利用者の増加が見込まれる。建康意識の高まりでオーガニック食品の人気も高まっている。同社はサイトを通じて顧客の利便性を高めるとともに、安全性に配慮した自社商品の発信に役立てたい考えだ。