日銀内に円高圧力後退説 「警戒はなお必要」
編集委員 清水功哉
「循環、構造両面の要因から大幅な円高は進みにくくなってきたかもしれない」――。最近、日銀内で聞くようになってきた声だ。21日の金融政策決定会合でまとめた経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、リスク要因のひとつに「国際金融市場の動向」をあらためて挙げた通り、円高への警戒を解いたわけではないものの、年初に米国とイランの軍事的緊張が高まった局面でも円買いは限られた。日銀は同日、政策の現状維持を決めた...
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