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新興株、個人マネーが押し上げ

ジャスダック平均、1年7カ月ぶり高値

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新興株相場を個人マネーが押し上げている。日経ジャスダック平均株価は20日、続伸し、2018年6月18日以来、1年7カ月ぶりの高値を付けた。東証マザーズ指数も5営業日ぶりに反発した。東証1部の主力株は総じて上値が重く、中東情勢など海外発の悪材料にも左右されやすい。そうしたなか、値動きの軽い新興株を消去法的に物色する動きが個人投資家の間で広がっているようだ。

この日の新興株市場は「柱となる銘柄が見当たらない」(楽天証券経済研究所の窪田真之氏)動き。最近のジャスダック市場をけん引してきたワークマンは小幅安。時価総額が大きい日本マクドナルドホールディングスは横ばいだった。

それでも日経ジャスダック平均は3938円39銭と前週末比17円81銭(0.45%)高で引け、上昇率は日経平均株価(0.18%)を上回った。主力株を避けた個人マネーが、個別材料が出た銘柄を中心に押し上げたためだ。16日に業績の上方修正を発表した専門商社のオータケは2日連続で制限値幅の上限(ストップ高水準)を付けた。前田建設工業による前田道路へのTOB(株式公開買い付け)発表を受け、前田建が大株主の前田製作所は7%高となった。

「投資余力の回復が個人マネーの動きを活発にしている」(みずほ証券の三浦豊氏)面がある。信用取引で買った株式の含み損益の度合いを示す信用評価損益率は10日時点でマイナス10.86と、昨年8月のマイナス15台から改善した。とはいえ、新興株固有の好材料が評価されているわけではなく、買いの持続性には疑問符が残りそうだ。

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