台風を航空機から直接観測、国際協力で実施
西村明宏官房副長官は20日の記者会見で、航空機で台風を直接観測する仕組みを導入すると明らかにした。名古屋大や米国、近隣諸国・地域と協力して実施する。「国際共同観測は初めてだ。台風の発達メカニズムで新しい知見が得られることを期待する」と述べた。
名古屋大や琉球大、気象庁気象研究所のチームが米国、韓国、台湾の大学・研究機関と沖縄県周辺の海域で今夏に実施する。航空機が台風の目の上から観測機器を投下する。気温や湿度、気圧、風速などのデータを収集する。現在より高い精度で観測できるとの期待がある。
今回の取り組みを機に、米国や近隣諸国・地域と連携してデータを収集できる体制が整えば、より効果的な防災・減災につながる可能性がある。