新千歳は「心臓」 北海道エアポート社長の成長戦略
北海道エアポート(北海道千歳市)の蒲生猛社長は18日の記念式典後に記者の取材に応じ、新千歳空港と地方6空港の役割分担と今後の展望を語った。主な一問一答は以下の通り。
――新千歳以外の赤字6空港の経営改善策は。
「お客さんの絶対数を増やすのと、2つ、3つの空港を回って広域的な人の動きができるようにして6空港を活性化させる。路線招致でも航空会社に来てもらえるような受け入れ体制づくりを進めなければならない」
――新千歳が担うべき役割は。
「新千歳空港は北海道の成長のエンジンであり北海道の心臓だ。人や情報が北海道全体に回るよう、必要なことをやっていく。日本にとっても重要な空港で、世界に認められる空港にしたい」
――15日に7空港ビルの一括経営が始まったが、具体的な取り組みは始めているか。
「まだ具体的に目に見えるものとしてお見せできる状況ではない。今まで地域の特徴を生かして各空港で頑張ってきたが、そこを一緒にやりながらどうするかを勉強している。早晩『ここが変わった』と皆さんにわかるようにしたい」
――今後の課題は。
「7空港を一体で運営し、有機的に結びつけるというのを実際どうやるかが難しい。我々だけではできないので、北海道や各自治体と取り組むのが大きい。その意味で(自治体との)パートナーシップ協定には非常に意義がある」
「(北海道エアポートには)株主が17社いる。商社もいれば不動産、銀行も入っている。たくさんの知恵を多方面に使って7つの空港を元気にする」
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