安倍自民総裁、台湾総統に親書 訪台議員に託す
【台北=伊原健作】台湾との友好関係を重視する超党派の「日華議員懇談会」の古屋圭司会長(自民党)は17日、台湾総統選で再選した蔡英文総統と台北市の総統府で会談した。古屋氏によると、安倍晋三首相から託された自民党総裁名の親書を手渡したという。
再選に祝意を示したとみられる。古屋氏は4年前に蔡氏が総統に初当選した際にも同様に親書を渡していた。
会談で日台交流の進展について意見交換したほか、古屋氏は東京電力福島第1原子力発電所事故を受け台湾が規制する福島など日本の5県産食品の輸入の解禁を要望した。蔡氏は「しっかり受け止め、検討する」と答えたという。
中国は対中強硬路線の台湾与党・民主進歩党(民進党)の蔡政権が日米などと交流を活発化することに反発している。